「遺伝子治療の新しい流れ」

 70年代遺伝子組み換え技術が開発された当初、「グリーンマン(Green Man)による食糧不足の解消」という構想をユーモラスにしかし将来は可能 な夢(もちろん技術面での可能性であり、倫理面は論外)としてSCIENCE誌 が紹介したことがあります。植物の持つ光合成システムの遺伝子群をヒト に導入すれば、人類に食料危機はなくなる、というものです。現在、グリーン マン構想は、「動物工場」と「遺伝子治療」にその類似型を見ることができ ます。ウシやヤギを「動物工場」と見立て、これら動物に有用な遺伝子を 導入し蛋白質を大量に生産させる技術は着実に進歩を遂げつつあります。  一方、遺伝子治療はその期待の大きさにもかかわらず、技術面ばかりで なく倫理面での問題もあいまってその歩みは、少なくとも門外漢にとって、 遅々としているように見えます。今回は、大野講師に、放射線に感受性の あるプロモーターを利用して悪性腫瘍を死滅させる遺伝子治療について お話して頂きます。また、五月女講師には、安全面に懸念がもたれている ウイルスヴェクターを使わない、非ウイルス法による遺伝子治療について 紹介して頂きます。両講師とも遺伝子治療分野の第一線でご活躍中であ り、この分野の現状と展望、日米での取り組み方の相違、また米国での 医療、医薬開発における動向、特にベンチャー企業の動向についてもお 聞きできるでしょう。以上に加えて、五月女講師には“眠れる遺伝子を起 こして、欲しいタンパク質を生産する方法”についても少し触れて戴くこと を考えています。

日時:
1998年11月20日(金) 13:30 〜 17:00
場所:
ソニーテクトロニクス 2階講堂
 東京都品川区北品川5-5-31
 JR大崎駅下車、徒歩約6分
世話人: 
三輪錠司(日本電気(株))
三木敬三郎(国際科学技術戦略研究所)
演題:
1.13:30〜15:00
  「放射線感受性プロモーターによる癌の遺伝子治療」
  大野 典也(東京慈恵会医科大学 微生物第1、DNA医学研究所
2.15:15〜17:00
  「Gene Therapy and Homologous Recombination(標的遺伝子の相同組み換えによる遺伝子治療)」
  五月女 靖(Transkaryotic Therapies, Inc., Cambridge, MA)

総会終了後に情報交換を兼ねた飲み物だけの懇親会を予定しています。
無料ですのでこちらにも奮ってご参加ください。

講演会参加資格:
CBI研究会個人会員、法人会員の方、非営利研究機関 研究者の方はどなたでも参加できます。法人会 員以外の法人からの参加希望者は一人3000円の参加費が必要です。 事前に必ず事務局 に連絡して御参加ください。
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