「情報薬学研究会(PIA)」の発足に当って

 本研究会は、1996年3月1日に設立された、公共的、非営利の団体です。事務局は、従来、日本薬学会の年会、情報薬学部会の企画、運営の核となって活動してきた東京薬科大学情報薬学教育研究室(責任者:渡辺徳弘助教授)に「事務局」を置き、当面関係者による資金的なサポートに依存して活動しています。  研究会の初代の代表には、千葉大学の山崎幹夫教授にお引受け戴きました。直接必要な事務、連絡などの用件は、発起人有志が実行し、ボランティアがサポートする態勢で臨みます。  本研究会では、会員との双方向のコミュニケーションのために、通信回線、特に「インターネット」を優先的に使用することによって、“ペーパーレス”の運営を実現、会報、通知などの印刷、郵送による諸経費をできるだけ少なく押えます。また会員のインターネットのアクセスをサポートする外、マルチメディア時代を先取りするCDーROMの制作態勢を整えます。関連する既存のデータベースの収集、導入のほか、新規データベースの構築を試み、インターネットのホームページの利用などを通して、情報発信のシステム化を図ります。  将来は、バーチャル・ラボの構築を志向し、大型の研究費の獲得などの努力によって、新しい発想の研究システムの構築、確立を目指します。  本研究会がカバーする領域は、当面年会「情報薬学部会」で定めた次の分類項目に該当する分野です。

 1。生体、分子及び遺伝子情報
 2。構造解析、物性推算
 3。分子計算、分子モデリング
 4。分子間及び薬物受容体相互作用
 5。構造活性相関
 6。分子及び薬物設計
 7。合成設計、反応予測
 8。自動分析、ラボラトリー・オートメーション
 9。ケモメトリクス
 10。統計解析、品質管理
 11。医薬品情報、中毒情報
 12。薬物動態解析、投与設計
 13。知識データベース、データ管理、データ通信
 14。各種シミュレーション
 15。プログラム、システムの開発
 16。薬学教育、視聴覚教育とコンピュータ
 17。CG、AV機器などの利用
 18。その他

 コンピュータをツールとして活用することの重要性は、広汎な領域で認知されつつあります。これを薬学領域に取り込んだ「情報薬学」も展開を見せつつありますが、一体「情報薬学」の内容は何か、この新規領域を確立するために何をなすべきかなどは、必ずしも明確になっているわけではありません。新規領域としての「情報薬学」を確立し、薬学の展開の一翼を担うために、関係者の十分な議論、一層の研鑽、努力が必要であるように思われます。  関連する領域の方々との交流を通じて新領域の基礎固めをするため、同じ志しをもつものが相寄り、相図って、このたび標記の研究会を発足させることに致しました。日本薬学会会員はもとより、新薬の創製に関わるケミスト、医療関係者、薬剤師など、幅広い方々に上記の趣意を伝え、本研究会への参加を呼び掛けたいと存じます。  事業として、従来係わってきた日本薬学会年会「情報薬学部会」の企画、運営を支援するほか、今後は独自の研究会、セミナ−の開催、ネットワーク・サーバーの設置を企画し、多彩な事業展開も考慮したいと存じます。本研究会の今後の運営に反映させるため、皆様の忌憚のない御意見を承りたく、ここに謹んでお願い致す次第です。
お問い合わせは:

NIFTY-ServeID: BYH14627
E-mail       : BYH14627@niftyserve.or.jp
FAX          : 048-471-0310


PIA's Home Page.